ヘアケアマイスターKOU(ヘアコウ)が、頭皮&シャンプー&トリートメント等々、日ごろ気になるけど、誰に聞いていいかわからない事を、できる限りお答えする、お悩み相談講座です。
詳しく書きすぎて、マニアックになるかもしれませんが、ヘアコウの考えをバシバシ書いていきます。
<相談>
全体カラーやパーマをした日は、シャンプーを控えたほうがいいのはどうしてですか?
<ヘアコウ>
髪の毛は弱酸性なのですが、カラーやパーマをすると、髪の内部が不安定になりキューティクルも開き、アルカリ性に傾きます。
2液処理やトリートメント処理をしても、それだけでは元の弱酸性には戻りません。
丸1日髪の毛を濡らさずに空気酸化させたほうが、元の弱酸性に戻りやすく、髪の中も安定します。
まだ、安定していない時にシャンプーをすると、開いたキューティクから、カラーが流れ落ちやすくなるばかりか、髪の内部の栄養までもが、出ていってしまう恐れがあります。
パーマも髪の内部に働きかけて仕上がっているので、一緒に取れやすくなってしまいます。
スタイルにも髪にも良くないのです。なので、なるべく24時間濡らさずに空気酸化させてほしいという考えから、控えたほうがいいという理由になります。
そのほうがカラーもパーマも持ちが良くなることは明らかです。
ただどうしても洗いたくなった場合は、アルカリ除去が出来る髪に優しいシャンプーを使うことをお勧めします。
アルカリを除去するという事は、弱酸性に近づけるという事になります。
欲を言えばそのシャンプーを施術後1週間くらい使っていただけるとさらに効果が高くなります。
(それ以降は刺激の弱いシャンプーを使っていただけると幸いです。)
一般的にカラー専用シャンプー等が、それにあたるのでシャンプーをお買いになる時は、ぜひチェックしてみて下さい。
<相談>
市販のトリートメントと美容室のトリートメントはどこが違うのですか?
<ヘアコウ>
市販のトリートメントは表面をコーティングし、手触りを良くするものが多いです。
最近では髪の内部に働きかけ、補修していくタイプも出てきています。
それに対して、美容室のトリートメントは髪の内部補修を中心にし、最後に表面をコーティングするのが主流となっています。
あまり違いがなさそうに思えますが、髪の中に入る順番は決まっていて、家でつけるように1度つけのトリートメントでは、バランスよく入らずに、ほとんどが流れて出てしまいます。
美容師は髪の状態を見て、髪に足りない栄養分を判断しそれを入りやすい順番に何種類もの栄養分を浸透させていき、健康毛の状態に近づけていきます。
その後にしっかりとコーティングをするのでツルサラが持続します。
美容室でトリートメントをしたけど、手触りがあまり変わらなかったという声も聞きますが、必ず中身の補充は出来ているはずなので安心して下さい。
手触りは表面のコーティングがどれだけできているかの話なので、あまり、ガッカリしなくてもよいと思います。
結果、市販のトリートメントと美容室のトリートメントの違いは、中身の補充がまったく違ってくるところが違っているという事になります。
<相談>
シャンプーした後のリンスとコンディショナーとトリートメントはどの順番でしたらいいですか?
<ヘアコウ>
リンスとコンディショナーの中身はほぼ一緒だと考えて大丈夫です。
まず、弱酸性の髪をアルカリ性のシャンプーで汚れを落とします。
そのままだと、髪が不安定な状態できしんでいるので弱酸性に戻したくなります。
その時に使うのが、リンスやコンディショナーです。
髪を安定させるので、つけた瞬間にギシッとした感触からサラッとした感触に変わります。
ではトリートメントはいつつけるのかと言うと、傷んだ髪に栄養分を補給する事が出来るのがトリートメントなので、リンスなどをつける代わりに傷んだ毛先に付けて下さい。
もちろんトリートメントも弱酸性に戻してくれます。
せっかくつけたトリートメントは塗るだけでなく、よ~く揉み込む事で浸透し手触りが硬い質感から柔らかいしっとりとした質感に変わるので、それから軽く流してください。
良く流すともったいないので、べたつかない程度にさらっと流してください。
サラサラになると思います。(トリートメント成分にもよりますが、、、。)
良くトリートメントの後にコンディショナーをつけるとかを聞きますが、それは効果が期待できないと思います。
傷みが気になる方は、2種類つけるのではなく、良いトリートメントをしっかり揉み込むことがきれいな髪への近道になります。
長くなりましたが、まとめると、
シャンプー→リンスorコンディショナー。
傷みが気になる方は、シャンプー→トリートメント揉み込みです。
<相談>
コテで巻いてもすぐにカールが取れてしまうのは巻き方が悪いのですか?
<ヘアコウ>
コテで巻くときに基本的な事は、まず巻く前に巻髪専用ローションもしくはミストを巻くところにしっかりつけ、ベタベタだったら乾かすことです。
コテを入れる直前は髪の毛はある程度乾いていないといけません。
コテを入れて煙が出てしまう状態では髪の毛に大きな負担がかかるので気を付けて下さい。
このひと手間でカールの持ちも髪へのダメージへの軽減にもつながっていきます。
それから、巻く部分を分けていく時にブロッキングしたほうが、同じところに2度巻くことにならず、時間も早く髪も傷めないのでお勧めします。
最後にカールの持続で大切なのが毛束を巻くときに平らな板みたいにして、コテを入れていくことです。
同じ原理で、もし毛束を平にしているにも関わらずその毛束が分厚すぎると、やはり熱が伝わりにくくカールが付きにくくなってしまいます。
まとめてみると、
1.専用ローションorミストをしっかりつける。(ある程度か乾かす)
2.ブロッキングをしておく。(分厚すぎないようにする)
3.平らに毛束を持ちコテを入れる。
この3つでカールが取れることはほぼなくなります。
温度設定は初めの頃は低め(100度前後)でしてみて、上達してきたと思ったら少しづつ上げていくといいと思います。
最近は緩めの巻きが流行っているので、温度を過剰に上げる必要はないと思います。
初めて使う方は電源を入れずに練習してからの方が無難だと思います。
カールが付きにくいからと、一か所で止まると、熱で髪が火傷してしまうので、止まらずにコテを動かし続けることを忘れないでください。
<相談>
夜きれいに乾かしても朝ハネて直らないのはどうしてですか?
<ヘアコウ>
夜寝ている間に、自分の体温で寝押しされ、根元がつぶれて癖がついているのが原因だと思います。
朝起きて毛先がハネていたら、水や寝癖ウォーターをつけて治すのは良いのですが、つけるところが重要で、毛先ではなく根元をしっかり濡らして、乾かさないと直りません。
このしっかり濡らすことが大切です。
夜せっかく乾かしたのに朝また濡らすの?と思う方もいると思いますが根元だけでいいので試してみて下さい。
全然違うと思います。あっと言う間に直せます。
<相談>
パーマのスタイリングが美容室のように出来ないんですけど、何かコツはありますか?
<ヘアコウ>
パーマは濡らした時にウェーブを出す方法と、乾かしてカールを作る2パターンがあります。
ウェーブを出したい時のコツは、濡れている時にしっかりと整髪料をつけることです。
乾いている時につけても、ベトベトしやすく、重い感じに仕上がり、いい感じになりません。
パーマは基本的に、何もつけずに乾くと、絶対にバサバサになってしまいます。
なので、濡れている時、もしくは濡らしてからの方が、整髪料の伸びが良くなりつけやすく、濡れていることでウェーブも艶もプルンと出やすくなり、下から上に揉みながらセットすることでうまくできると思います。
カールを作りたい時も、濡れているもしくは濡らしてから、巻き髪用の整髪料をつけてから乾かしてください。
6~7割ほど乾いてきたら、巻きたい方に軽く指で挟んでクルンと回転させると、パーマで仕上がっているので、簡単にカールが出て来ると思います。
この時に何回転もクルクルしすぎると強く出すぎて変になるので気を付けて下さい。
パーマは濡れている時に整髪料をしっかりとつけてベースを作る事がきれいにセットできるコツになります。
<相談>
髪が薄くなってきたんですけど治すことはできますか?
<ヘアコウ>
残念ながら断言はできません。
ただ、気をつけたらいいことはお教えします。
女性の場合は、髪が細くなっていくせいで、量はそんなに減っていないのに薄く見える方が多いと思いますが、原因として睡眠不足、栄養不足、貧血、精神的、疲労だと思われます。
すごく当たり前なのですが、良く寝て、好き嫌いなく食べるのはすごく大切です。
最初の3つはそれだけで改善され、残りの2つは、頭皮の環境にもかかわってくるので自分なりのリラックスやリフレッシュの方法を知っておいたほうがいいと思います。
どうかかわるのかと言うと、頭皮が硬くなりパンパンに張った状態になります。
髪の毛に栄養を運ぶのは頭にある毛細血管なのですが、その毛細血管が圧迫された状態になり、血液が運ばれる量は減り栄養がいかなくなった髪は痩せ細ってしまうのです。
なので、疲れがたまったりした時は、頭皮をよく揉んで柔らかい頭皮を目指してください。
シャンプーの時の頭皮用ブラシで先がシリコン製のものが最近販売されているので、それを頭皮に押し付けて頭皮を動かすようにもむのも効果的です。育毛剤を使う方はその後のほうが効果が出やすいです。